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第49回衆院選
自公政権の存続許す
維新4倍増 野党共闘は一定の成果

2021/11/17
新社会党が勝手連的に支援した立憲・井坂信彦氏の応援演説をする粟原富夫・新社会党兵庫県本部委員長=10月30日、神戸市中央区
桜井周さん
福島瑞穂社民党党首や佐高信氏らと並んで、比例区で推薦した社民党の応援演説をする岡粼宏美新社会党委員長=10月26日、JR元町駅前

 ほぼ9年に及んだ安倍・菅政権を問う第49回衆議院総選挙が終わった。投票率(小選挙区)は55・93%(前回53・68%)で戦後3番目の低さだった。自民党は公示前より15議席減らしたものの、単独で過半数を確保。自公両党で「絶対安定多数」(261議席)を超える293議席を獲得した。一方、立憲、共産、国民、れいわ、社民の野党5党は289選挙区のうち217の選挙区で候補者を一本化して共闘を進め、前回から11増の62の選挙区で勝利。接戦となったところも多かったが、立憲、共産はともに比例区で票を伸ばせず、それぞれ13議席と2議席減となった。社民は選挙区で1議席を辛うじて確保した。そうしたなか、維新が約4倍増となる41議席へと伸張したことが大きな特徴だ。
 
 兵庫では、12の選挙区のうち3分の2の8選挙区で与党VS野党共闘VS維新の三つ巴の構図となったことが特徴的だが、野党共闘で勝利したのは、実質的な野党統一候補として新社会党も勝手連的に支援した1区の井坂信彦氏(47歳。立憲・元)だけに終わった。
 このほか、6区の桜井周氏(51歳。立憲・前)が選挙区では3位だったが、比例区で復活当選を果たした。
 新社会党が推薦した4区、5区、7区、8区、9区、10区、11区、12区の野党統一候補はいずれも及ばなかった(得票結果は別記)。
 兵庫の選挙区の当選者は自民8、公明2、立憲1、維新1となった。
 注目されるのは、兵庫の選挙区で敗れた維新の8候補は、大阪で維新が選挙区で全勝したことの余波で8人全員が比例復活し、立候補した9人全員が当選となったことだ。
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【推薦・支援候補の結果】
1区 井坂信彦(立・元) 78,657票/当選
4区 今泉真緒(立・新) 53,476票/3位
5区 梶原康弘(立・元) 62,414票/3位
6区 桜井 周(立・前) 77,347票/3位 比例復活当選
7区 安田真理(立・新) 64,817票/3位
8区 小村 潤(共・新) 45,403票/2位
9区 福原由加利(共・新)44,172票/2位
10区 隠樹圭子(立・新) 38,786票/3位
11区 太田清幸(共・新) 18,363票/3位
12区 酒井孝典(立・新) 23,137票/3位
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