ひょうごミュージアム

ひょうご描き歩き146
姫路大手前通り(姫路市)

2023/12/27
 JR姫路駅から北へ真っ直ぐに姫路城大手門前の姫路城前交差点に至る全長約840m、幅50mの大手前通りが、全国での「ほこみち」指定第1号となり、安心して歩ける楽しい通りになっている。車道は幅50mの中央部半分程度だけで、その両側にゆったりと歩行者専用のスペースが設けられ、その中央部は植栽やウッドデッキで整備され、食事を楽しんだり、ベンチで休憩したり。道にテーブルや椅子も並び、多数のブロンズ像も並ぶ。楠と銀杏の並木が美しい。姫路も太平洋戦争末期の1945年7月3日の深夜の大空襲で甚大な被害を受け焼け野原となった。この時、白く輝いて目立つ姫路城を爆撃から守るために黒い漁網ですっぽりと覆い隠したといわれる。新たな街づくりが始まり道路が整備されていき、駅前と姫路城を結ぶ幅員50mの広い道が誕生。当初「五十米道路」と仮称されていたが公募で姫路城大手門への道で「大手前通り」と決定。JR姫路駅のプラットホームから眺めたスケッチ画の景色、姫路駅前再開発で生まれた新駅ビルのキャッスルビュー(展望デッキ)から一望できるのが嬉しい。姫路城の世界文化遺産登録30年を記念して、新年2月末日まで夜間大手前通りはLEDなど約22万球の電飾イルミネーションが輝き、姫路城天守群もライトアップされている。
(嶋谷)