新社会兵庫ナウ

水脈(2022年4月27日号)

2022/04/27

 憲法記念日が近づいた。改めて恒久平和を念願した平和憲法の精神を確認しなければと思う▼日々停戦を願いつづけるロシアのウクライナ侵攻。悲しいことに2か月経過した今も報道から希望は見えない▼スティンガー、ジャベリン、スイッチブレードなど初めて聞く戦争システムがアメリカとNATO加盟国からウクライナへと送り込まれていると聞く。犠牲者が増え続け、街が破壊される映像に心が痛むのに、軍事支援とはなんということか。その裏には停戦せずにどんどんと武器を消費することで軍需企業の株が急上昇している▼「パンデミックに襲われた2020年の世界全体の軍事費は217兆円にも上る。これだけの予算が医療や福祉に投じられていたら、どれだけの命が救えただろう。軍拡競争に走ることは、命と暮らしを守るための資金を奪う一方で一握りの人間に莫大な富をもたらすことも忘れないでおこう」―3月末の 神戸新聞記事だ▼日本政府もこの惨事を悪用し、国民に「大変だ、備えが必要だ」と煽り「核共有」「敵基地攻撃」などの物騒な声を大きくしている。 南西諸島の自衛隊基地の拡大、日米合同軍事訓練が繰り返されている。改めて憲法9条の「非武装中立」を訴えたい。
(2022年4月13日号)