新社会兵庫ナウ

水脈(2021年6月8日号)

2021/06/08
 ようやくワクチン接種が始まったが、予約時から混乱。高齢者のあいさつは「ワクチン予約できた?」から始まり、その話で盛り上がるが、菅首相の場当たり的政策と脅しに自治体職員も振り回されている▼コロナ禍の自粛生活も2年目ともなると子どもたちの事が心配だ。子どものうつ症状が増えている▼にもかかわらず、大阪市では今年4月に松井市長がオンライン授業を指示、「首長主導の教育改革」を推し進めている。この指示を教師はマスコミ報道で知ったとか。市教委にも問題はあるが、ソフト、ハード面ともにオンライン授業の態勢が不充分なことを把握していない▼我慢も限界に達したのか、5月17日、大阪市立小学校の校長が署名入りで松井市長に「大阪市の教育行政への提言」という文書を送った。子ども達が豊かな未来を幸せに生きていくために、公教育はどうあるべきか。「生き抜く」世の中ではなく、「生き合う」世の中でなくてはならず、学力テストの点数1、2点を追うことではないと訴えている。この校長に対し、松井市長はすでに「組織を出ろ」等の弾圧。「先生やめないでくださいね」と、当の校長は、子どもに励まされているとの発信を見た。維新政治に負けないで欲しい。