新社会兵庫ナウ

水脈(2024年4月10日号)

2024/04/10
 ようやく4月。空の光も、ふくらむ花も気分を浮き立たせる。言葉の妙か、新がついた年度を迎えると、この先、何かいいことが、という錯覚にとらわれる▼しかし目の前の政治は腐って、崩れていくという思いを抱かせる。腐敗、溶解の原因はいうまでもない。政権や自民党の政治が、国民の心と生活から無残に遊離してしまっていることだ▼一例を考えてみよう。自民党安倍派の裏ガネ・キックバックの時期が「焦点」になっているが、まさにその時、政権と自民党は安倍国葬の推進だったのだ。安倍を国の英雄に仕立てることと、自民党はカネの問題で何をやっても許されるということが、同じ空気に固く包まれていたのだ。その時、岸田首相は「安倍さんのあとを追いたい」という態度を露骨に示していた▼岸田首相が口舌の徒であり、尊敬に値する何物をも持ちあわせない、その場しのぎの政治家でしかないが、タコではあるまいし、いまや自らの足を切り捨てて走り逃げようとしている▼その名が出れば、ことはなお怪しげになると言う人の登場も噂されている。ことは自民党内部の「処分」ではすまない▼ムシロ旗の用意を。みんなが街に出る心構えをつくろう。岸田と自民党は引っ込め。