新社会兵庫ナウ

おんなの目(2023年9月13日号)
大事なことは「成長する」こと

2023/09/13
 今年の5月中旬に転職し、現在の職業に就きました。前職とは全く異なる仕事に就きました。働き始めて3か月が経ち、慣れてきたこともあり、すべきことに追われる日々ではなくなってきました。知的障がい者の生活介護の事業所で、職員が約15名と利用者さんが約25名と、大きくない規模の中で事務職として、事業所の一員として働いています。職員も利用者さんも個性豊かで、日々新たな発見を見つけながら働いています。
 福祉業界での勤務経験がなく、まだまだわからない、知らないことも多くありますが、新たな業界を知ることができ、経験することの大切さを知りました。
 ただ、どんな仕事においても、大事なことは「成長する」ということだということを感じました。また、そのためにも周りの環境はすごく重要なポイントであると感じました。
 何歳になっても、何年働いていても、成長はすることができると思いますし、どんな年齢であるとか、どんな職歴があるとか、どんな立場にあるとか、どんな個性があるとかは関係なく、お互いを尊重し、認め合い、同じ方向を向いていれば、それぞれのペースではあるものの、成長していけると思います。そして、それができない環境であるならば、良い職場というのは出来上がらないのではないかと感じました。
 もちろん、しんどいことや、大変なことも仕事にはつきものですので、いつもプラス思考で取り組めることばかりではないと思いますし、簡単に「成長した」と言えたり、感じたりすることはできないと思います。そんな中でも、小さな喜びや楽しさを共感することができる場所であれば、良い雰囲気で前に進める現場となることができるのかなと感じるようになりました。個々がバラバラな意識でいると、支援の仕方、方向性も統一できず、利用者さんにとってよい支援ができなくなります。それは防ぐべきであると思います。ひとりひとりがしっかり目的をもって行動することが、重要であると強く感じます。
 私自身、まだまだ知らないこと、気づいていないことも多くあり、できることも他の職員と比べて少ないかもしれません。
 しかし、働く以上、精一杯できることを行い、自分の立ち位置をしっかり理解し、職員のみなさんにとって、そして、来てくださる利用者さんにとって、どうしたら良いのかを常に考えながら働いていきたいと思います。事務的な決められた仕事だけではなく、日々の職員、利用者の様子を見て、必要なことを見つけて率先して動けるように意識して、働いていきたいと思います。そして、来てよかったと思っていただける事業所になっていくための力に少しでもなっていければと思います。
(O・H)