新社会兵庫ナウ

水脈(2023年8月9日号)

2023/08/09
 「第二自民党であってもいい」と公言してはばからない日本維新の会が、こんどは「共産党はなくなってもいい」と他党の存在否定を口走った。その出自が自民党から分かれたものであり、共通のDNAを持ったものであることは多くの有権者が知っている。政党政治の忘失である▼当のご本人についていえば、その特徴を簡明に言えと求められ、「身を切る」という言葉以外に思い浮かばず、困惑する人も多かろう。「維新」というご立派なネーミングが政策を的確に示しているわけではない。まさか、国歌を「君が代」から「宮さん、宮さん」に変える政策を持っているなどと誤解している人はあるまい。「身を切る」と煽りながら、自らの水ぶくれをはかり、野党第一党をめざす矛盾の表れか、最近目立つのは所属議員の資質を問うニュースも多い▼世の中を少しでも良くしようとする意図を持つ政党ならば貪欲に国民の中に根を張ろうとするだろう。吸収すべき養分はそこにしかないからである。維新の会は根を張ろうとしているだろうか。根の力の弱い浮草が繁茂する沼池を思うのは、間違いだろうか。これは政治に限らない。ビッグモーターの問題は根なし草の恐ろしさを示していないだろうか。