新社会兵庫ナウ

水脈(2022年12月28日号) 

2022/12/28
 今年も残り数日、歴史に刻まれる出来事の多かった1年だった▼2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻では今も両国の命と街が壊され続けている。日本政府は平和憲法を生かして停戦の呼びかけをすべきだと訴える声を無視し、ドローンと防弾チョッキをウクライナに送った。火に油を注ぐ武器支援をする米国の顔色ばかりみており平和憲法が泣いている▼7月の参議院選挙では、「女・シングル それでも生きていける社会を」と全国で就職氷河期世代、若年女性などの生きづらさを訴えた選挙闘争の取り組みを展開。こちらは私たちの歴史に残る運動でもあり、忘れることなく来春の自治体選挙につないでいきたいものだ▼参院選終盤の安倍元総理暗殺事件から旧統一教会による被害者問題が急浮上し、自民党政治家との関係が表面化。教団によって多くの家庭崩壊が起き、安倍家3代の罪が問われたが、国民の半数以上が反対した「国葬」強行は、歴史に残る汚点だ▼年末も敵基地攻撃能力の保有に固執する与党だが、「攻められたら攻めるぞ」の脅しは抑止力にはならない。5年で43兆円もの軍事費のための増税案などもっての外。物価高・コロナ対策から目をそらす政治に怒りを持ち続けよう。