新社会兵庫ナウ

おんなの目.(2022年11月23日号) 
政治のあり方を考えた1年

2022/11/22
 今年はロシアのウクライナ侵攻、参議院選挙、安倍元首相の国葬問題など、より政治の在り方を考える1年であった。さらに、尼崎では市会議員の政務活動費不正使用疑惑が発覚、政治倫理条例に基づく審査会設置を求める署名活動をいま取り組んでいる。
 7月の参議院選挙は自分にとって今までとは違う選挙運動に関わることができた。社民党比例区からの出馬、準備期間が短いこと等でどんな闘いの選挙なのか思いを巡らせた。間もなく女性の集いが開催され、古くからの仲間をはじめ若者世代等が結集し、共に選挙を闘う熱意を感じた。
 とにかく自分に出来ることを行動に移すことにした。より多くの個人名の票を集めることが目標だったので、今まで政治の話や選挙の投票依頼をしたことのない知人に働きかけることにした。候補者のことを出来るだけ丁寧に説明をするため、先ずは個別訪問を行った。不安を抱えながら、震災前に同じ集合住宅に住んでいた方を訪ねたが不安はすぐに消えた。ご自分の生い立ちや町内会の活動、お連れ合い(昨年逝去)のこと等、話は尽きなかった。別れ際に岡崎彩子さんの政策パンフレットを胸に抱きしめられたのがとても印象的だった。
 会えなかった人には親書を送ったが、思いがけない人から「応援させていただきます!」の嬉しいメールが届いた。
 また、集いは尼崎でも開催されたが、参加を呼びかけた古くからの仲間が駆けつけてくれたことが嬉しかった。
 この選挙を闘って自分の出来ることを続けることが次世代の政治参加へ繋がることを願った。
 参議院選挙終盤に安倍元首相の銃撃事件が起こった。事件解明を調査する過程で旧統一教会と自民党の関係が明らかになった。合同結婚式以降、マスコミ報道を目にすることがなかった旧統一教会の内情が一挙に広く世間に知れ渡った。
 国葬反対の理由は、国会を開かずに閣議決定、国葬の基準がないこと、費用の問題などで、国民の半数以上が反対しているにもかかわらず強行された。反対理由は当然のことと思うが、私が一番拘るのはこれまでの安倍政治をどうしても許すことが出来ないことだ。岸田首相は国民の理解を得ようと国葬の説明のための記者会見を行い、安倍元首相の功績を理由に国葬を正当化しようと必死だったが、その後、反対の声はさらに広がった。岸田首相の後手に回る不誠実な対応が腹立たしい。桜を見る会や森友・加計問題は未だ闇の中だ。また、旧統一教会信者2世への強制信仰や虐待は想像以上で被害2世、家族の思いは計り知れない。ある番組のコメンテーターの発言「亡くなった人は静かに送るものだ」を理解する人もいるとは思うが、安倍政治が行ったことを無かったことにはできない。同じことが繰り返されないために知る権利や政治を正すことは国民の当たり前の権利である。また、暴力で人の命を奪うような人間を生まないためにも問題をこのまま終わらせることなく、国民が納得できる解明が必要だ。(尼崎C・T)