新社会兵庫ナウ

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第8回過労死防止学会に参加して

2022/11/23
 過労死防止学会第8回大会が9月10、11日の2日間にわたり、京都の龍谷大学響都ホールで、昨年同様オンライン併用によるハイブリッド方式で開催され、私は会場現地に参加してきました。
 「新型コロナ禍の長時間労働と過労死問題」の統一テーマのもと、さまざまな関連学会からの報告者を迎えて報告・討論が行われました。
 私は、過労死防止学会設立時から会員になっていますが、現地での参加は今回で2回目となりました。毎回、この学会のはじまりに、「過労死のない社会が実現され、この過労死防止学会がなくなってほしい」という決まり文句があります。本当に切にそれを願うばかりです。
 しかし、過労死という決して許すことのできないこの不幸な出来事が果たして減少していると言えるでしょうか?現時点で日本全体を見渡してみて、過労死・過労自殺は減少したと言えるのでしょうか?コロナ禍により労働者が追い詰められ、増えているのが現実です。
 私は郵便局の金融の職場で働いていますが、約3年前に不祥事があった「かんぽ不適正問題」。営業実績の足りない労働者に屈辱感を与えて、実績不振から抜け出すように誘導することは企業の日常化された慣行ですが、本当にパワハラ、恫喝、何でもありの職場で本当にひどい職場でした。
 過労死等を防止するには、これまでの働き方を改め、仕事と生活の調和(ワークライフバランス)のとれた働き方ができる職場環境づくりを労使で進めないといけません。2020年6月から職場におけるパワーハラスメント防止対策が大企業の義務となり、中小企業も今年4月から義務化となっています。そんなことも知らない会社幹部もなんとまだ多いことか!ユニオンが頑張らないといけないと思います。
 はりまユニオンでも現在、組合員の息子を過労死で亡くした件で、T食品の安全配慮義務違反を問う民事裁判を行っています。遺族補償を請求したものの不支給となり、国を被告として行政訴訟を提訴しましたが敗訴になり、現在、T食品に対する損害賠償請求の裁判中です。大変厳しい裁判ですが、みなさんのご支援よろしくお願いします。
 田川裕一(はりまユニオン)