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安倍元首相の「国葬」反対
反対集会&デモに400人の市民

2022/09/14
(上)「事実上、弔意を強制する国葬は憲法違反」とあいさつする松山秀樹弁護士=8月27日、神戸市中央区
(下)「国葬反対」と大書された横断幕をもってデモ行進=8月27日、神戸市中央区

 9月27日挙行予定の安倍元首相の国葬に反対する声が日々大きくなっている。学者や作家らの国葬反対のオンライン署名の呼びかけや、日本出版者協議会、各弁護士会など多くの団体が国葬に反対し、中止・撤回を求める声明を発表していることをはじめ、各種の世論調査でも「反対」が増え、「賛成」を上回っている。
 しかし、それにもかかわらず、岸田首相はあくまでも国葬を強行する構えだ。これに対し、全国各地で反対行動が広がり、8月31日には国会議事堂前に約4千人の市民が集まって反対集会とデモが行われ、神戸でも8月27日、三宮で400人が集まる市民集会とデモが行われた。
 
 神戸での国葬反対の集会とデモは、憲法改悪ストップ兵庫県共同センターと「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」が共催した。
 27日夕方、東遊園地南の花時計前で開かれた集会では、自由法曹団兵庫県支部事務局長の松山秀樹弁護士がスピーチ。まず、私たちが何に反対しているのかを確認しておこうと、法令上の根拠もなく財政民主主義に反して予算を投入することと、事実上市民の内心の自由が脅かされることの2点を強調し、国葬は憲法に違反していると訴えた。さらに、前日26日に発表された兵庫県弁護士会の「国葬に強く反対し撤回を求める」会長声明を紹介しながら憲法違反の意味を詳しく説明するとともに、たとえ国葬が強行されたとしても「国民に弔意を強制するな」と反対の声をあげ続けることが、政治的な立場を越えて憲法の理念を守り広げるうえでもたいへん重要だと訴えた。
 集会では「安倍元首相の『国葬』中止を求めるアピール」を採択。参加者は、「安倍政治を称える国葬反対」「税金の無駄使いをする国葬反対」などとコールしながら横断幕やボードを掲げJR元町駅の東までデモ行進を行った。
 共催の団体はさらに呼びかけを広げ、9月17日午後2時から同所で第2弾の集会とデモを行う。