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「カクワカ広島」・田中美穂さんの講演会
第18回ピースフェスタ明石で

2022/09/14
約1時間半にわたって「カクワカ広島」の活動を紹介・報告した田中美穂さん=8月20日、明石市
 8月10日から開催されていた第18回ピースフェスタ明石のメイン行事「カクワカ広島 田中美穂さん講演会」が8月20日、アスピア明石の子午線ホールで開かれた。
 「カクワカ広島」とは「核政策を知りたい広島若者有権者の会」の通称で、核兵器廃絶をめざして活動する学生やさまざまな職業を持つ10数人の若者たちの団体。2019年1月に結成され、1994年生まれの田中美穂さんはその共同代表。「ヒロシマを自分ごとにするために〜今こそ核兵器禁止条約を〜」と題して講演した。
 自己紹介では、核についてそれほど意識を持っていなかった自分がなぜこうした活動に関わりだしたのかについて、九州の大学を出て広島で就職したことをきっかけに、ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の川崎哲さんとサーロー節子さんの2人と出会ったことが自分の人生を変えたと述懐。サーロー節子さんの「祈るだけでなく具体的に行動してください」という言葉に心を打たれたと語った。
 講演では、ICANの活動に学びながら取り組んできたカクワカ広島の活動を紹介。その出発点は、「なぜ日本は核兵器禁止条約に入らないの?」という素朴な疑問からで、広島県選出の国会議員を中心に面会を申し込んで核政策についての考えを聞く活動から始まった。その内容をSNSやウェブサイトで情報発信をしたり、報告会や選挙では候補者の核政策の紹介などのイベントの開催、核兵器禁止条約のキャンペーンなども行ってきた。
 視点を広げ、対話を重視しながら、これまでの活動から、「小さなアクションでも積み重ねれば大きな変化が生まれる可能性がある」とも語った。