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関電さん原発やめて毎週金曜行動
8月9日で500回
脱原発はりまアクション

2022/09/14
2012年7月12日から始めた毎週金曜行動が足かけ11年で500回を迎えた=8月19日、関西電力姫路支店前
 脱原発はりまアクションのメンバーらが2012年7月12日から始めた「関電さん原発やめて毎週金曜行動」が、8月19日で500回になった。コロナ感染の拡大で大々的な呼びかけを控えたが、西宮、神戸、明石などから応援にかけつけてくれ、いつも通り関電姫路支店前で「老朽原発再稼働反対、原発は廃炉」などとリレートークで訴え、姫路駅前では歌やダンスも交えた宣伝行動を行った。
 雨の日も、雪の降る日も続けてきた「金曜行動」。始めた頃は右翼の妨害もあったし、何度かこれで終わろうかという時もあったが続けてきた10年だ。
 この間、関電でさまざまな不正が明らかになった。極めつけは、2019年9月に発覚した、当時の社長・会長などの最高幹部が3・2億円(最高は1人で1億円余)もの電気料金を懐に入れていたという事件だ。このような巨額の不正に対しても検察は不起訴で済まそうとしたが、多くの市民の声でやっと起訴に。
 そして、本業の原発稼働問題では、8月1日に美浜3号機(稼働後45年を超える老朽原発)で「7トンにものぼる放射性物質を含んだ漏水事故」があった。関電は「配管ボルトの閉め方が緩かった」と公表。この件だけでも重大事故になりかねなかったと言われているが、この美浜3号機は、2004年には5人が死亡し、6人が重傷を負った事故を起こしている。
 このような関電に原発を動かす能力・資格は無い。関電は今後、再稼働機をさらに増やすと言い、原発最優先の姿勢を変えない。この関電を糺すには、新電力への移行を含め私たち一人ひとりの行動が問われている。   (菅野逸雄)