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「憲法と戦争を考える」記念講演会
吉田維一弁護士(あすわか)が講演
有事法制に反対するネットワーク東播磨

2022/09/14
講演する吉田維一弁護士=8月14日、加古川市
 有事法制に反対するネットワーク東播磨の第19回総会と記念講演が8月14日、県加古川総合庁舎・生活創造センターで開催された。
 お盆の時期のたいへん暑い昼下がりであったが、50人が参加し、講師の吉田維一弁護士(あすわか=明日の自由を守る若手弁護士の会)の講演に聴き入った。
 参院選が終わり、「黄金の3年間」と言われる時期に3分の2の改憲勢力を得た岸田内閣は今後どのように改憲を進めていくのか不安を感じる状況の中での講演だった。
 吉田弁護士は、「衆議院では数多く憲法審査会が開催されているが、参議院ではまだ不十分な開催状況だ。自民党の改憲案の自衛隊の明記や緊急事態条項の明記については多くの問題があり、改憲派の中でも意見がまとまらず、まだまだ紆余曲折があるだろう」と状況を紹介。また、今問題になっている「台湾有事」に関しては、「アメリカと中国が戦争になったら、沖縄、岩国、佐世保が戦場になるとシミュレーションしている」と資料を示しながら説明した。
 参加者の感想には「外交努力こそが大事。日本国憲法の精神を今こそ拡げないといけない」などと書かれていた。(藤井彰)