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各地域ユニオンが闘争報告
ひょうごユニオンが第26回定期総会

2022/07/13
次世代の担い手づくりや運動を横へ拡げることの重要性などが強調された=6月25日、(旧)神戸市勤労会館
(下の写真は省きます)

 県内7つの地域ユニオンなどでつくるひょうごユニオン(岡崎進委員長)は6月25日、6月末で閉館となる神戸市勤労会館で第25回定期総会を開いた。長引くコロナ禍で労働者の雇用・生活環境の悪化が顕著ななか、1998年3月に結成され今年で結成から25年目という節目を迎えたひょうごユニオンは、今後の展望と課題をも問いながら、解雇やパワハラをはじめ、厳しい労働環境のなかで闘ってきたこの1年間のそれぞれの活動を総会に持ち寄り、運動の成果や課題をつき合わせた。
 
 議長に金平博・あかし地域ユニオン委員長を選出して進められた総会の冒頭、岡崎委員長はあいさつのなかで、地域ユニオン運動が社会的労働運動として発展していくための確かな地歩を固めていこうと、①運動のバトンを手渡す次世代の担い手づくり、②成功体験を学び合う相互交流、③運動を横に広げ、つなげることの3点の提起などを行った。
 来賓あいさつではコミュニティ・ユニオン全国ネットワーク、連帯ユニオン関西生コン支部、熟年者ユニオン、自治労兵庫県本部臨職評のほか、参院選の最中とあって、ひょうごユニオンが推薦した候補(兵庫選挙区=相崎佐和子、比例代表=福島みずほ、おかざき彩子)の政党も来賓として参加、立憲民主党、社民党、新社会党から連帯のあいさつがあった。
 討論では、各地域ユニオンからの闘争報告があいついだ。
 ①ユニオンあしやは不誠実団体交渉の不当労働行為救済で中労委に申し立てている新浪花運輸とのたたかい、②神戸ワーカーズユニオンは懲戒解雇のほか労組側を威力業務妨害で刑事告訴まで行った神戸電化工業とのたたかい、③但馬ユニオンの地道な組織強化の努力、④武庫川ユニオンは新日本分会の争議が解決したことや尼崎バス分会の争議も県労委の命令が出され、解決に向かっているとの報告など、⑤はりまユニオンからは組織活動の改善に向けた方向性とその取り組み、⑥姫路ユニオンは、クレーン・オペレーターの労災認定問題、線香製造業での賃金減額問題、自治体での会計年度任用職員の分限解雇問題、⑦あかし地域ユニオンは、この1年間で44件の相談があり、うち16人の相談者が組合員になったことなど、1年を通じたユニオンの取り組み……などがそれぞれに報告され、経験の共有が図られた。
 役員は全員が再任した。