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定期総会とフォーラムを開催
兵庫県パートユニオンネットワーク

2022/07/13
2年ぶりの対面での開催となった県ネットの総会=6月18日、神戸市中央区
 兵庫県パートユニオンネットワークの定期総会とパートフォーラムが6月18日、神戸市勤労会館で開かれた。昨年は緊急事態宣言下で書面決議となったが、コロナ感染が落ち着いた今年は47人が参加しての開催となった。
 総会議事に続くパートフォーラムでは闘争報告と記念講演が行われた。
 闘争報告では、伊丹市立児童クラブ指導員労組の当局の一方的な勤務時間変更に対する闘い、ひめじユニオンの会計年度職員に対する不可解な勤務評価を理由とした解雇に対する闘い、臨職評加西クローバー労組の職種別ではなく職場全体の処遇改善を求める闘いが報告された。また、武庫川ユニオン尼崎市学校分会の、任用上限65歳の撤廃と合わせての退職金制度撤廃の通告に対する闘い、同尼崎バス分会の臨時採用から10年での正社員化を求める闘いなども報告された。
 記念講演は、自治労兵庫県本部組織拡大専門委員の安井巧さんが「『非正規労働を考える』〜官民を超えた組織化の大切さ」というテーマで行った。
 安井さんは非正規労働者の推移をグラフを示しながら解説。全体数の増加以外に年齢構成の変化にも注目し、「2015〜2019年の期間に65歳以上が増加している(特に男性)のは『高齢者雇用安定法』で努力義務から義務化にされた影響が大きい。働かざるを得ない状況があるのではないか」と指摘。また、主な関連労働法制度の変遷を紹介しながら「労働者のための法改正というより、使用者側の都合のためといえる」と批判した。そして、非正規労働者の問題点として、経済面では賃金格差やローンを組めないなど社会的信用が持てないこと、精神面では差別的取り扱いを受けたり雇用不安を抱えたりすること、肉体面ではダブルジョブや健康診断など福利厚生面でも問題を抱えていることなどをあげた。(石上)