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総会開き活動総括と研修
NPO法人ひょうご働く人の相談室

2022/07/13
1年間の相談内容の分析が報告されコロナ禍の影響によるとみられるいじめ、パワハラの増加が明らかにされた=6月15日、(旧)神戸市勤労会館
 NPO法人ひょうご働く人の相談室の第5回通常総会が6月15日、神戸市勤労会館で開かれ、会員や相談員が参加して昨年度の活動を総括するとともに、2022年度に向けた活動方針を確認した。
 同相談室は2018年に設立され、設立3年目にコロナ禍に遭遇し、この2年間、多くの相談者に寄り添ってきた。
冒頭、大槻信夫理事長は「私たちがたくさんの相談を受けるということは決して喜ばしいことではないが、その分社会に貢献してきたということだ。今後もそうした相談者がいる限り活動をしていきたい」とあいさつ。
 つづいて山西伸史事務局長は、1年間の相談内容を分析して、「2021年度は、休業に関する相談は減ったが、コロナ禍が影響していると思われるいじめ・パワハラの相談が増え、特に高齢者・障がい者施設の相談が目立った」「公共サービスに関連する職場の相談が6割を占めているのもコロナ禍の影響かと思われる」と報告した。
 総会議事を約1時間で終えた後、2部の研修会に移り、同相談室の理事でもある特定社会保険労務士の有田成子氏を講師に今年10月に予定されている社会保険の中小企業への拡大について学習した。10月からは「100人以上の事業所」、2024年10月からは「50人以上の事業所」が対象になっていく。
有田氏は「いろいろな相談が来ることが予想される。労働者にとっては望ましい方向だが、適正に、かつスムーズにいくのかどうか注視していく必要がある」と述べた。(山西)