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高校生の奨学金に月1万円を給付 明石市こども応援プロジェクト事業

2022/06/08
 明石市は「こどもをまちづくりの核」にしており、この間、18歳までの医療費の無料化や第2子以降の保育料の無料化、中学校給食費の無料化などを実施してきた。
 コロナ禍によってさらに貧困化が進んだため、令和2年度に中学3年生110名に高校入学準備金30万円の給付、令和3年度から110名に月額1万円の給付型奨学金(返済不要)と入学準備金30万円の給付、さらに学習支援(週2回2時間程度、約90名)を実施している。令和4年度からは奨学金給付対象者を200名に増やした。
 昨年7〜8月に奨学金の申し込みを募集したが、その際の収入と家庭の状況は別表のとおり。選考の結果、給付対象者を200名に増員する1億2,200万円の予算が組まれた。
 申し込み調査で、コロナ禍での収入の減少やひとり親世帯の貧困の増加が分かる。
 わが国の教育費は先進国の中では高額だ。中学生の約99%が高校に進学しており、高校は義務教育に、また大学の奨学金は基本的に給付型にすべきである。明石市の施策はそれを先行するものといえよう。(永井)
 
 
申し込み者の収入状況令和3年度令和2年度
保護者の市民税が非課税  96名    42名
保護者収入約350万円未満   70名         27名
生活保護世帯等                  24名          9名
その他の世帯                     32名        43名
 
申し込み者の家庭の状況令和3年度令和2年度
コロナで収入が減少した        72名        51名
ひとり親・両親がいない世帯 150名        73名
3人以上の兄弟姉妹がいる      86名        42名
保護者の看護・介護が必要       15名       11名
※家庭の状況については、複数回答あり。