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「沖縄に本当に基地は必要か」
宮古島からも軍事要塞化の実情を報告
市民デモHYOGO連続学習会

2022/04/27
ドローンで撮影された宮古島の自衛隊駐屯地(現地からオンラインで送られてきた画像)
 市民デモHYOGOが主催する連続学習会の第9回が4月2日、オンライン参加も併用して神戸市勤労会館で開かれた。今回は沖縄シリーズの第3回で「本当に沖縄に基地が必要か」をテーマに、2人の講師から報告や問題提起が行われた。
 前半は、「軍事要塞化の進行する宮古島の状況報告」として、清水早子さん(ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会事務局長)が現地からオンラインで報告。宮古島、石垣島などをはじめとする琉球弧で自衛隊の相次ぐ基地建設で軍事要塞化が進められている現状を、ドローンで撮影した上空からの基地の画像や、昨年11月に宮古島で行われた弾薬搬入阻止闘争などの動画も交えてつぶさに説明し、支援の強化も訴えた。まさに琉球弧が対中国の最前線基地に変貌しつつある現実が明らかにされた。
 後半は、伊東武是さん(西神ニュータウン9条の会)が、琉球弧での自衛隊基地の増強や米軍との共同訓練を安倍元首相が語る「台湾有事は日本の有事」の意味との関連で考察。集団的自衛権を認めた新安保法によって日本が台湾有事に巻き込まれ、その行使によって自衛隊が戦争に出動する可能性もつくられているが、その新安保法でさえ条文を厳格に解釈すれば、自衛隊の出動を阻止できる法的根拠について解説・提起した。そのためには、自衛隊の出動要件を厳格にし、集団的自衛権の行使、自衛隊の出動命令を承認できなくする法的整理を予め審理しておく国会議論の重要性と必要性を強く訴えた。
 次回第10回は憲法シリーズ第3回。5月28日(土)午後2時30分から神戸市勤労会館307を会場にオンラインも併用して開かれる。講師は弁護士の弘川欣絵さん。