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日米合同軍事演習に反対!
国内7カ所の陸自、米軍の施設で過去最大規模
あいば野で緊急抗議集会

2021/07/13
 過去に17回、日米合同軍事演習が行われてきた自衛隊あいば野演習場で、6月18日から7月11日まで国内では過去最大規模の合同軍事演習(オリエント・シールド21)が行われた。
 コロナ禍の中、しかも従来のように半年前や1ヵ月前の地元自治体への広報・周知もなく(今回は1週間前)強行された今回の合同軍事演習は、あいば野演習場のほか、伊丹駐屯地、奄美駐屯地、矢臼別演習場、米軍経ヶ岬通信所(京丹後Xバンドレーダー基地)など日本列島全域を巻き込んでのもの。全国同時実施で最新システムや兵器を使用するという実戦さながらの先制攻撃そのもののような軍事演習だ。
 さらに6月23日には演習場から迫撃砲弾1発が敷地境界を越え、西に1キロ離れた木をえぐる事故も起きた。訓練中の誤射は6年で4度目となる。
こうした事態への市民の怒りが高まる中の6月27日、「先制攻撃の日米合同軍事演習反対!憲法改悪阻止!6・27あいば野集会」が「平和フォーラム関西ブロック」と市民団体「2021あいば野に平和を!近畿ネットワーク」の共催で、滋賀県高島市内で緊急に開催された。
 集会では主催者挨拶に続き、2人から連帯の挨拶が行われた。「フォーラム平和・人権・環境」事務局次長の近藤賢さんは「2015年の戦争法成立以来、日米合同軍事演習の質が先制攻撃重点に変化している」と危険性を述べた。また、「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の永井友昭さん(京丹後市議)は、「自衛隊経ヶ岬分屯基地でも6月25日から米軍が来て合同軍事演習が始まっている」と報告した。連帯メッセージの紹介や決意表明も行われたのち、集会宣言を採択。
集会終了後は参加者は高島市内をデモ行進した。(中村)




                                
                                   急な呼びかけにもかかわらず近畿各地から約100人が集まって集会とデモ=6月27日、滋賀県高島市