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辺野古意見書
成果残し実行委解散 次への諸課題も確認
辺野古請願署名実行委が最終の会合

2021/06/08
 政府に対する「辺野古基地建設について沖縄県と更に対話を深めることを求める意見書」が3月26日の神戸市会本会議で賛成多数(賛成56、反対12)で採択されたのを受け、この運動をすすめてきた辺野古請願署名実行委員会(西信夫代表)は5月10日、コロナ禍のためオンラインで最終の実行委員会を開いた。
  まず事務局から、活動全体を振り返っての総括として、約2年(足かけ3年)に及ぶ長期的な取り組みの中で、三宮での街頭署名、参加団体の団体署名、団体独自の街頭署名、灘区地域の署名(1,000筆余)、チラシのポスティング、署名ハガキ付きチラシによる署名などが精力的に取り組まれ、最終署名総数が1万1,150筆(うち神戸市民5,396筆)、最終賛同人数が63人になったことや、初めての陳情の取り組みで神戸市会の各会派の力関係や内情を知ることができ、これだけ長期にわたる多彩な活動も初めてで、今後に生かせる貴重な経験となったことが、報告された。
  会議では、周囲からは否定的評価は若干聞こえてきたものの、「政府にねばり強く対話を深める努力を促す最後の文面はよい」「自公を含むほぼ全会一致の賛成は素晴らしい」「150万政令指定都市で採択された意見書として評価できる」「沖縄現地からも評価する声が多い」などの意見が出され、出席者のほぼ全員が肯定的に評価した。
 また、今後の課題として「神戸市で採択された意見書と同じような、あるいはもっといい意見書を兵庫県下の他の自治体に採択してもらうよう働きかけよう」「少し時間を空けて、神戸市会、兵庫県議会に、日米地位協定の抜本的見直しを求める意見書を採択してもらうよう取り組みを開始しよう」などの意見が出された。(中村)
 
運動の出発時の節目となった、稲嶺進・前名護市長を迎えてのスタートアップ集会=2020年2月23日、神戸市中央区