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ソウルの「水曜デモ」に連帯する神戸の「水曜デモ」
「慰安婦」呼称の閣議決定を批判
「『慰安婦』問題の解決を求める大阪・神戸・阪神連絡会」が街頭行動

2021/06/08
 韓国のソウル日本大使館前で毎週水曜日、日本軍性被害者たちが日本政府に謝罪を求めて集まる「水曜デモ」が今年7月14日で1,500回を迎える。
 30年近くにわたって声を上げ続けるハルモニに連帯して、日本の各地でも行動が続けられている。関西では「『慰安婦』問題の解決を求める大阪・神戸・阪神連絡会」が第1週に大阪、第2週に西宮、第3週に神戸で行っている。
 5月19日、神戸では149回目となる「水曜デモ」がJR新長田駅前で行われた。この日、マイクアピールでは4月21日のソウル中央地裁判決の批判と、「慰安婦」呼称の閣議決定(「従軍」を外す)を批判した。サクソフォーンの伴奏で「水曜デモの歌」を歌ってダンスも踊り、この日は昭和歌謡の楽しい替え歌で、日本政府の対応を批判し、私たちの歴史のあり方を問う姿勢を街行く人にアピールした。足を止めて横断幕の字を読み、少女像の写真に目をやる通行人も多くいた。
 コロナ禍への政権の不作為が憂うつに拍車をかけているが、それは日本軍「慰安婦」問題でも同じ。入管法改悪を阻止できたように訴え続けることからしか始まらない。存命の被害者ハルモニはもう数人となってしまった。私たちの謝罪の機会は極めて少なくなっているが、あきらめず、けれど、無茶もせず、訴え続ける。(門永三枝子)
 
149回目となった神戸の「水曜デモ」=5月19日、神戸市・JR新長田駅前