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最低賃金 今すぐどこでも1000以上!速やかに1500円実現を!
県内4カ所で同時アクション

2021/03/23
風が冷たい中、JR尼崎駅前での行動を終えた仲間たち=2月27日
JR三ノ宮駅前、JR明石駅前、JR姫路、駅前=いずれも2月27日

 「今すぐどこでも1000円以上!速やかに1500円実現を‼」―。コミュニティ・ユニオン全国ネットワークは2021春闘の一環として、最低賃金引上げをめざした「最低賃金ユニオン全国同時アクション2021」を2月26日〜28日に全国各地で取り組んだ。これに呼応し、兵庫では「兵庫県パートユニオンネットワーク」が2月27日、尼崎、神戸、明石、姫路の4カ所のJRターミナル前で街頭宣伝行動を行った。2020年の最低賃金の全国平均は901円で兵庫県は900円。1日8時間、週5日働いても月収が約16万円で、社会保険料や所得税が差し引かれると実際には約12万円の収入だ。長引くコロナ禍で労働者の労働条件の悪化がますます深刻になっている中、生きるためには最低賃金の引き上げは必須だ。
 
 尼崎ではJR尼崎駅前で、最賃引き上げと合わせて「必要のない有期雇用をなくし、無期雇用をめざそう!非正規雇用差別をなくそう!」をスローガンに掲げたパートアクションを全国同時アクションの一環として取り組み、武庫川ユニオン、ユニオンあしや、自治労臨職部会から20人が参加した。横断幕やコンパネなどを目立つように工夫し、「コロナ禍だからこそ、最低賃金の引き上げを!」「コロナ禍だからこそ、非正規雇用の差別をなくせ!」などと順番にマイクで訴えた。寒くて風も強い中、チラシ、ティッシュを200個(枚)を配布した。
 神戸ではJR三ノ宮駅横のダイエー前で、神戸地区労、神戸ワーカーズユニオンのメンバーら15人が参加して宣伝行動を行った。最賃引き上げの訴えとともに独自課題としてユニオンがいま取り組んでいるある企業のパワハラ行為への抗議の訴えも行った。
 明石では風が冷たいJR明石駅前で、集まった14人がパートアクションの宣伝行動を行った。明石地労協とあかし地域ユニオンのノボリを立て、4人が交代でマイクで訴えた。他の参加者はその脇でプラカードを下げ、用意した500個のポケットティッシュとチラシを配布した。
 姫路ではJR姫路駅前で、自治労播磨ブロック臨職評、はりまユニオン、姫路ユニオンの仲間が宣伝行動を行った。
 この間、姫路では2019年秋にコミュニティ・ユニオン全国交流集会を受け入れ、その後も2020パートアクション、はりまパート集会(20年12月12日)など力を合わせて行動を重ねてきた。この日は非常に風が強く、気温も低い中での行動となったが、「コロナ禍で非正規労働者の雇用・労働条件が犠牲になっている」「最賃引上げが労働者全体の賃上げにつながる」と市民に語りかけて、用意したポケットティッシュ150個、チラシ60枚を配付した。(森口、上野、金平、細川)