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医療提供体制、検査体制の強化へ
つなぐ神戸市議団が神戸市に緊急要望を申し入れ

2021/02/10
 つなぐ神戸市会議員団(うらがみ忠文団長、あわはら富夫幹事長)は、新型コロナウイルスの感染拡大が緊急事態宣言のなかでもなお収まらず、“コロナ感染者か、一般患者か、どちらの治療を優先するのか”という選択が迫られたり、“感染者の自宅療養中に症状悪化や死亡という事態”が拡大しかねないという医療崩壊が切迫している事態を憂慮し、1月21日、神戸市に対して緊急に2点の要望を行った。
 1点目は医療提供体制の拡充について。「コロナ専門病棟の増設を民間病院に要請することは必要だが、民間病院は新規に増設を受け入れるには規模が小さくて不可能である場合がほとんどであり、また、すでに受け入れている病院の中には経営状態が悪化して、年末の賞与も半減したり、現員確保が困難な状況の病院もあるという実情のなかで、公的病院での増床がより現実的だ」として、具体的には、全国的にも高く評価されている神戸中央市民病院内の専門病棟の増設を強く要望している。
 重症化対策の充実で死亡を防ぐという政策的観点からも意義があるとしている。
 2点目は、検査体制の強化についてだ。「感染拡大の防止に一番大切な感染者と非感染者の接触を制限するためには、現在の総量規制のような移動制限よりも、大量の検査を行って感染者を発見し隔離することのほうがはるかに効率的だ」として、地域を限定した無差別大量検査を、と要望している。
大量の無差別検査によって保健師の疫学調査の対象を縮小することも可能になり、保健師の負担軽減にもつながるとしている。
 また、PCR検査については、いま開発中の全自動PCR検査ロボットシステムの活用や、「陽性判明時の保健所への通報」を条件にした民間自費検査の活用なども提案している。