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【市民デモ第3弾】
日本学術会議任命拒否問題 市民デモの第3弾実施 内田樹さんらが連帯のスピーチ 12.6 神戸市

2020/12/29
デモに先立つ東遊園での集会では内田樹さんと森井俊行さんの2人の名誉教授がスピーチ=12月6日、神戸市中央区

 菅首相の日本学術会議任命拒否問題をめぐり、憲法改悪ストップ兵庫県共同センターと「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」の2団体が共同で呼びかける「日本学術会議会員任命拒否の撤回を求める市民デモ」の第3弾が12月6日の昼前に行われ、これまでで最も多い200人が参加した。
 デモに先立ち東遊園地で開かれた集会では、森井俊行・神戸大学名誉教授と内田樹・神戸女学院大学名誉教授の2人がスピーチ。
 森井さんは、憲法23条に謳われた学問の自由の歴史的な意義を説きながら、「今回の任命拒否はたんに学者だけの問題にとどまらず、国民の権利と民主主義にも関わってくる重大な問題だ。敵基地攻撃能力の研究にも協力させられかねない」と警鐘を鳴らし、「許してはならない」と訴えた。
 内田さんは、「若い世代ほど菅政権の支持率は高い。小さなときからトップダウンの社会に慣らされ、今回の問題でも危機感がたいへん薄いことが心配だ」と切り出し、「菅首相に国家戦略はない。ただイエスマンだけを集めて組織マネジメントをしているに過ぎない。これでは国力を低下させるだけで世界での日本の評価は下がる一方だ」と菅政治を批判。「600を超える学会が抗議の声をあげている。批判をつづけ、広げていこう」と訴えた。
 参加者らは集会後、JR元前駅まで3回目のデモ行進を行った。