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【学術会議任命拒否の撤回を求める市民デモ第2弾】
日本学術会議任命拒否問題 任命撤回を求める市民デモ第2弾 11.26/神戸市

2020/12/16
三宮センター街を通る、11月12日の「市民デモ」にひきつづく「市民デモ」第2弾=11月26日、神戸市中央区

 日本学術会議任命拒否問題をめぐって菅首相はその理由説明をいまだに頑なに拒み続けている。
 そんななか、憲法改悪ストップ兵庫県共同センターと「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」の2団体の共同の呼びかけで「日本学術会議会員任命拒否の撤回を求める市民デモ」の第2弾が11月26日夕、東遊園地での集会を経て、JR元町駅まで行われた。11月12日のデモに引き続く行動で、150人が参加した。
 集会では、岩佐卓也さん(神戸大学大学院准教授)と藤野一夫さん(神戸大学大学院教授)の2人があいさつ。岩佐さんは「今回の問題は、理屈さえない明らかな思想差別。学問の自由は、思想や表現の自由の基礎をなすものだ。学問の自由への侵害はすでに学術の現場で起きているが、今回、菅首相は学問の自由の侵害にさらに一歩踏み込んだ。問題は、今後静かになるかどうかで、政権側はそれを待っているが、私は静かにならない」と訴えた。また、藤野さんも歴史や文化に関わる自らの専門分野から、「昨年あたりからすでにシンポジウムなどへの圧力をはじめ、行政側の権力への忖度、自己検閲、自粛などが強まっていることがいろいろと目立つ。今回の問題をきっかけに自粛がさらに広がることを恐れる」などと語った。
 参加者は集会後、三ノ宮センター街を通ってJR元町駅までをデモした。