トピックス

【老朽原発うごかすな!大集会inおおさか】
老朽原発うごかすな! 「9・6大集会inおおさか」に1600人

2020/09/29

コロナ禍と猛暑の悪条件にもかかわらず全国から脱原発の熱い思いが集まった=9月6日、大阪市

 関西電力と政府が、「40年廃炉ルール」を超えて運転開始後それぞれ45年、44年、43年超えになる老朽原発の高浜1、2号機と美浜3号機の再稼働を画策していることに対し、この危険な野望を阻止して老朽原発を廃炉に追い込み、原発全廃への道を開こうと、9月6日午後、「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」が大阪市西区のうつぼ公園で開かれ、近畿はもとより福井などの原発立地の現地や名古屋などから約1600人が参加した。
 
 この集会は本来、昨年11月から12月にかけて高浜原発前から関電本店に向けて取り組まれた「老朽原発うごかすな!リレーデモ」やそれに呼応した周辺府県での「リレーデモ」などの取り組みを踏まえ、今年の5月に開催が予定されていたものだが、コロナ禍の影響で延期されていた。
 この間の取り組みで、集会には市民団体、労働組合、政党関係など1千を超える団体・個人の賛同が集まった。
集会冒頭、主催者を代表して中島哲演さん(小浜市・明通寺住職)が「関西電力の11基の原発のうち4基がすでに廃炉となり、残り7基のうちの3基の延命阻止が本集会の眼目だ。原発全廃へまずは老朽原発の廃炉だ。その世論と運動の前進を」などとあいさつ。
 続いて実行委員会から木原壯林さん(若狭の原発を考える会)が発言。木原さんは老朽原発の危険性を詳しく述べながら、「脱原発・反原発の運動にとって今が好機。老朽原発の運転と原発の新設を許さなければ2033年に若狭から、2049年には全国から稼働する原発がなくなる。老朽原発再稼働阻止を突破口に原発全廃を勝ちとろう」と熱く訴えた。
 その後、関電の原発マネー還流を告発する運動や各地の原発をめぐる訴訟の報告、老朽原発の地元からの発言、さらに原発賠償関西訴訟団からの訴えなどの発言が続いた。関西各府県の市民団体や労働団体からも順次、活動の報告やアピールが行われ、兵庫県からは脱原発はりまアクションの菅野逸雄さんが発言した。
 集会の最後に参加者全員で「老朽原発うごかすな!」と書かれたポテッカーを高く掲げて運動の強化への決意を示した。
 集会後は、御堂筋を南下して、最後は大雨に遭いながらも難波までデモ行進を行った。


(上)炎天下で「老朽化原発うごかすな!」のポテッカーを掲げてアピール、(下)集会後はデモ行進=9月6日、大阪市