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斎藤知事は直ちに辞職を
県民の怒り沸点に
緊急県民集会に600人

2024/09/25
(写真上)600人が参加して主会場だけでなく別室も満席で人が溢れた「斎藤知事の辞職を求める緊急県民集会=9月8日、(写真下)兵庫県民会館集会で対談した佐高信、西谷文和両氏らを先頭にしてデモ行進に出発=9月8日、県庁南

 県議会の百条委員会の証人尋問では、頑なにパワハラ疑惑などを否定し続け、公益通報者保護法に違反する内部告発者捜しや処分強行についても、ただひたすら自らの正当性を主張し続ける斎藤元彦兵庫県知事。2人の死者を出し、自らが招いた県政の混乱と停滞の責任から辞職を求められても頑なに拒否の姿勢を貫く対応に、いまや県民の怒りは沸点に達しているかのようだ。9月8日、県民会館で開かれた「斎藤知事の辞職を求める緊急県民集会」には主催者の予想を大きく上回る約600人が参加。デモも行われた。

 NHKとメディアを考える会(兵庫)、市民デモHYOGO、路上のラジオ、新聞うずみ火、共同テーブル近畿の5団体の共催で開かれた集会は、会場の「けんみんホール」では立ち見や通路に座り込む人々も出て、予備に用意されていた別室も満杯となる盛況ぶり。
 矢野宏さん(「新聞うずみ火」代表)の司会で進められ、メインの佐高信さん(評論家)と西谷文和さん(フリージャーナリスト)の対談に先立ち、百条委員会の委員を務める丸尾まき県議から発言があった。百条委員会の設置に至る自身の取り組みや委員会での検証のポイントなどについて語り、今後、たとえ議会解散になったとしても百条委員会は再設置して告発内容を検証し続けるべきだとの考えを述べた。
 続いて佐高信さんが登壇し、斎藤知事をつくった自民や維新の政治を批判。「維新の政治は日本全体をおかしくしている。今回の問題は、斎藤知事を倒して兵庫から日本を変えていくことができるかどうかという問題だ」などと述べた。
 佐高さんと西谷さんの対談には丸尾県議も加わり、西谷さんが作成したパワーポイントをもとに、今回の一連の問題について主なテーマをとり上げながら話を進め、ときにはユーモアも交えて会場の笑いを誘いながら、しかし、それぞれに鋭いコメントを述べ合った。
 集会後のデモには約350人が参加。「知事は辞職を」と書いたプラカードなどを掲げ、 「斎藤アカン、維新もアカン」などのコールをあげながら三宮のマルイ神戸の前までデモ行進を行った。