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王子プールをなくすな
250人が「人間の鎖」で訴え 「七夕行動」

2024/07/24
(写真中)東京からロッシェル・カップさんも激励にかけつけた=7月7日、(写真下)ボクたちもがんばったよ」=7月7日、神戸市灘区

 神戸市の王子公園再整備計画の一環として、公園内の王子プールが今夏の営業を最後に秋には解体が予定されていることに抗し、「王子プールをなくさないで!」と署名活動にとりくんでいる「王子公園・市民ミーティング」実行委員会は、このアピ―ルをさらに広げようと7月7日、「七夕行動」と名付けた王子プール周辺でのヒューマンチェーン(人間の鎖)に取り組んだ(写真上)。
 炎天下の午前11時から始まったヒューマンチェーンの行動には約250人の市民が参加。王子プールと王子動物園のそれぞれの入口を中心にして人が配置され、約30分間にわたって続けられた。「なくさないで!王子プール」と大書された横断幕も掲示して、スカーフを介しながら手をつなぎ、「王子プールを残せ!」のコールをあげた。
 夏休み前の日曜日とあって家族連れや子どものプール利用者、動物園来園者も多く、ヒューマンチェーンの行動の前を通る時には、「がんばってください」と声をかけたり、「プールはなくさないでほしいですね」と話していく姿も多く見られた。
 この日の行動には、東京・神宮外苑の再開発に反対する運動のリーダー、ロッシェル・カップさんもわざわざ東京から駆けつけて合流。「一緒にがんばろう」と、ヒューマンチェーンの行動者の激励に回った。
 また、「王子公園・市民ミーティング」実行委員会がテーマソングのように歌っている「王子公園こわさんといて」の作者のシンガーソングライター、矢谷トモヨシさんもギターを手に自分の歌で行動を応援した。
 なお、同実行委員会は、7月は毎土、日、祝日の12時から13時の間は王子プール入口とJR六甲道駅の北側で、15時から16時30分の間はプール入口だけで、「王子プールなくさないで!」の署名集めの行動を行っており、少しの時間でも行動に参加を、と呼びかけている。