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戦争させない、9条壊すな
5・3兵庫憲法集会に5千人

2024/05/22
【写真説明】(上)5000人が参加した憲法集会、(中)内田樹さん、(下)集会を終えてデモ行進に出発する先頭=5月3日、みなとのもり公園

 「戦争させない、9条壊すな!総がかり行動兵庫県実行委員会」主催の憲法記念日恒例の「5・3兵庫憲法集会」が今年も神戸市中央区のみなとのもり公園で開かれ、約5千人が参加した(写真上)。安倍政権時の戦争法(安保関連法)反対闘争のなかで、2015年2月に中央段階で党派を超えた「総がかり行動実行委員会」が結成されたのを受け、兵庫でも同じ趣旨で兵庫県実行委員会を結成。16年から超党派の「5・3兵庫憲法集会」をずっと続け、今年が9回目。この間、日米軍事同盟の強化とともに戦争準備を進める閣議決定や悪法が次々と成立し、岸田政権の前のめりの大軍拡・戦争準備推進のなかで、「戦争させない、9条壊すな!」のスローガンがかつてなく切実さを帯びる情勢のもとでの集会となった。
 雲ひとつない五月晴れの下、集会は昨年にひきつづき川口真由美&カオリンズによる熱く、元気な音楽でスタート。
 まず、羽柴修弁護士が主催者あいさつ。これから国会審議が始まる、国が自治体を支配・管理できる地方自治法「改正」法案などもとりあげ、「いま、日本は確実に戦争準備を進めている」と岸田政権を批判。「戦争させない、9条を守る」闘いを希望を失わずに続けていこうと訴えた。
 メインスピーカーの内田樹さん(神戸女学院大学名誉教授)は、日本社会の行方にも大きく関わるアメリカの動向から話を始め、内乱の危機さえ潜在的に抱え、いずれの結果になっても大統領選で分断がさらに拡大し、大混乱が起きると予想。最悪のシナリオが、トランプが勝ち、アメリカファーストで日米安保の破棄さえしかねないことだと指摘。日米同盟一辺倒の日本は、そんな状況について何の準備も議論もないとし、最悪は膨張してきた安全保障の領域が自衛隊に丸投げされ、改憲につき進むことだとした。国際秩序も大きく変わっていくなかで、日本をどういう国にしていくのか、そのイメージ・形について衆智を集めて国民の合意形成を図っていくべきだと提起した。「平和国家」として、9条を守っていくためには、今からそうした議論を始めて世界に提示していくことだと強調した。
 集会は憲法アピールを採択し、3コースに分かれてデモ行進に移った。