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「地域主権という希望」テーマで
岸本聡子さんの講演会

2024/04/21
【写真説明】阪神間の市民運動グループらが主催した講演会には満席となる280人が参加=4月21日、西宮市

 岸本聡子杉並区長の講演会が4月21日、西宮市内で開かれ、280人が参加した。阪神間の市民運動グループなどによる実行委員会が主催した。
 山口みさえ芦屋市議の司会で始まった集会では、21年衆院選を兵庫7 区(西宮市・芦屋市)でたたかった安田マリさんが登壇。男女同数になった昨年の杉並区議選でトップ当選した経緯など、この間の活動報告を行った。
 「地域主権という希望」をテーマに、リモートで行われた岸本聡子さんの講演の主題は、「公共の再生」。岸本さんは、1980年代から始まった新自由主義のもと、さまざまな公共事業の民営化や労働の規制緩和が推し進められ、介護や保健など自治体が深くかかわるケア産業の分野にまで及んでいることをまず指摘。そのうえで、杉並区として、指定管理者施設で働く非正規職員や会計年度任用職員(非正規)の報酬額を引き上げ、さらに生理休暇を2日まで有給にしたこと(23区で初)や、災害休暇も7日取得を可能にするなど、公務におけるジェンダー平等の推進に取り組んでいることを強調した。これらに対して参加者から活発な質問・意見が出された。
 集会の最後には、2025年の尼崎市議選をたたかう一ノ瀬剛さんをはじめ高橋あこ伊丹市議、木村真豊中市議がそれぞれ決意を述べた。このうち、一ノ瀬さんは「労働の現場の声を市政に届けたい」と述べて支援を呼びかけた。
 (鍋島)