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最賃どこでも1500円に!
ユニオンらが「パートアクション」

2024/03/03
「最低賃金どこでも1500円に」などをアピールするデモに出発する兵庫県パート・ユニオンネットワークの仲間たち=3月3日、神戸市中央区

非正規労働者も〝春闘〞

 2024春闘は、3月13日の大手企業の集中回答日には満額回答が相次ぎ、なかには要求額を上回る回答もでるなどかつてない高水準の回答が並んだ。連合によれば正社員の賃上げ率は平均5・28%(初回集計)。しかし、大企業で働く労働者は全体の3割。残りの7割は中小零細企業で働く労働者だ。この高額回答がどこまで中小に波及するのか。さらに非正規労働者の賃上げはどうなるのか。本当に〝春闘〞の真価が問われるのはこれからだ。こうしたなか、非正規労働者も賃上げを、と神戸市内ではパート労働者らの行動が行われた。
 自治労兵庫県本部臨職評やひょうごユニオンに結集する地域ユニオンらでつくる兵庫県パート・ユニオンネットワーク(略称=県ネット)は3月3 日、春闘期恒例の「パートアクション」を今年も行った。
 午前中は尼崎、三宮、明石、姫路と県内4カ所のターミナルで街頭宣伝行動を行い、「最低賃金どこでも1500円に」や「物価高を上回る賃上げを」などとチラシの配布やマイクでのアピールを行い、午後は三宮・東遊園地南の花時計前に集結して簡単な集会を持った(写真・下)。
 集会では、「この物価高のなか、非正規も賃上げは必要だ。とくに非正規にとっては最低賃金の引上げは不可欠だ。この春闘を頑張って10月の最低賃金改定期に最低賃金のアップを目指していこう」などと訴える主催者あいさつを受け、5つの行動ブロックごとに午前中の行動の報告などをし合った。チラシだけでなくティッシュの配布や最賃をめぐるシール投票の呼びかけなど、それぞれの工夫も報告された。
 集会後は、「生活できる賃金を」「正規・非正規の格差をなくそう」などとコールしながら、元町駅までデモ行進を行った。