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「終わらないフクシマ」
福島原発事故から13年のつどい
脱原発はりまアクション

2024/03/03
「ひょうご訴訟」判決を前に原告側の坂本知可弁護士と避難者の報告を受けた=3月3日、加古川市

 脱原発はりまアクションは3月3日、「福島原発事故から13年のつどい」を県加古川総合庁舎内の施設で開いた。3月11日の福島原発事故より少し早く、マスコミの報道もまだあまりない時期のためか、運動に関わる人以外の参加が少なかった。参加者は講師・報告者を入れて51人、オンライン参加者は8人だった。
 つどいのテーマは「終わらないフクシマ」。今年は、福島原発事故賠償ひょうご訴訟判決が3月21日と間近に迫っていることもあり、原告側弁護士の坂本知可さんと避難者で原告の槙さんからの報告を中心に企画した。
 坂本弁護士からは、「ひょうご訴訟」では内部被ばくを中心に追及したことや、原発事故を起こした東電、原発行政を進めた政府がまったく無責任な態度に終始したことなどが訴えられた。
 また原告で双葉町からの避難者である槙さんからは、11回も避難先を転々とした経験など、原発事故直後の情報錯綜や過酷な避難時の経験などが報告された。
 神戸市からでも直線距離でわずか100kmの若狭湾には原発が15基も林立している。能登でも大地震が起きた。事故が起これば、誰でも「原発難民」になってしまうことを私たちが自覚すべきだと痛感した「つどい」だった。
(菅野逸雄)