【写真説明】市民パレードには150人が参加し三宮センター街などを歩いてアピール＝11月18日、神戸市中央区
 
　神戸市の王子公園再整備計画について、同計画は大学誘致によって市民の公園を壊す、市民不在の計画だとして反対運動に取り組んできた2つの市民団体が11月18日、はじめて共同の市民パレードを呼びかけ、約150人の市民が三宮でパレードを行った。
　「こわすな王子公園！市民パレード」と銘打ったパレードを共同で行ったのは、それぞれに署名活動や市民集会などを重ねてきた「『王子公園・市民ミーティング』実行委員会」と「みんなの王子公園＆動物園の会」の2団体。パレードの企画にあたり「こわすな王子公園！市民パレード」実行委員会を立ち上げた。
　神戸市役所北の旧花時計前広場で開かれたパレード前のミニ集会では、主催者を代表して堀口清志さんがあいさつ。同じ目標を持つ2つの団体の統一行動は画期的で喜び合いたいと述べ、大学誘致のために子どもたちや市民の憩いの場、文化・スポーツの場を奪い、緑豊かな市民の公園を壊すことには断固反対だと強く訴え、あきらめずに計画にストップをかける運動をと呼びかけた。
　その後、「こわさんといて！王子公園」と書かれた横断幕やメッセージボード、風船などを手に持った市民らが「王子公園こわさんといて。大学誘致せんといて」などのコールでパレード。三宮センター街を通り抜け、ＪＲ元町駅東から南下して大丸前までを歩いた。
　再整備計画をめぐっては、神戸市は12月5日から19日までの期間、大学建設にかかわる都市計画案の縦覧を行い市民からの意見を受け付けた。そして、来年には大きな山場となる都市計画審議会が開かれる。
　「王子公園・市民ミーティング」実行委員会は、1月28日に「王子公園〜神宮外苑をつなぐ大集会」を開く予定だ（14時、動物園ホール）。