トピックス

第4回総会開き記念講演
大阪高裁無罪判決を足がかりに反撃の強化へ
労働組合つぶしを許さない兵庫の会

2023/11/10
【写真説明】立命館大学名誉教授の吉田美喜夫さんの記念講演で改めて関生弾圧の意味を考え反撃の強化を確認した=11月9日、神戸市中央区
 
 連帯ユニオン関西生コン支部への不当な刑事弾圧に抗し、連帯を広げるために結成された「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」は11月10日、第4回総会を神戸市内で開き、約60人が参加した。
 総会では、呼びかけ人を代表して岩佐卓也さん(専修大学経済学部教授)が「弾圧を許さず、怒りの声を広げ、ストライキが当たり前の社会をつくろう」とあいさつ。
 経過報告では、弾圧を許さない全国アクションの集会、映画「ここから『関西生コン事件と私たち』」の上映活動などの取り組みが報告され、活動方針では関生支部と広がる支援者らのたたかいで勝ち取った大阪高裁での画期的な無罪判決の成果を踏まえて不当弾圧をはね返す活動をさらに進めることなどを確認した。
 総会議事後は、吉田美喜夫さん(立命館大学名誉教授)による「労使関係の転換で何が問われているのか」と題した記念講演。吉田さんは、産別労組をつぶす刑事弾圧のねらいから説明し、新しい労使関係像の確立に向け、憲法の労働三権のうち団交権よりも労働者が組合員になる団結権の行使こそが大切にされるべきだと力説。関生支部はもう一度生コン労働者を取り戻そうと激励した。
 最後に関生支部の松村憲一副委員長が決意表明。支援への感謝とともに、「私たちも闘い続けるが、皆さんも自らの職場で首切りや組合つぶしと闘ってほしい。それが労働者の連帯になる。ストライキで社会を変えよう」と訴え、閉会した。
(憲)