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王子公園再整備問題
大学誘致で今ある施設 「なくさんといて‼」
”困る”市民の声続出 8.27集会

2023/08/27
【写真説明】集めた1万1098筆の署名と市長への手紙の横で炎天下での署名活動を報告=8月27日、動物園ホール
 
 市民が望まぬ大学誘致が柱の王子公園再整備計画。現スタジアムの場所に大学が来ることによって今ある公園内の諸施設の多くが廃止され、移転して新設されるスタジアムの近隣エリアでは光害・騒音問題や車の渋滞が予想される。それでも神戸市は市民の声に耳を傾けず計画強行だ。この動きにも諦めることなく「大学誘致のための公園の切り売りは許さない」「市民の財産である王子公園を守ろう」と、猛暑の中でも市民の運動は続けられている。「王子公園・市民ミーティング」実行委員会が8月27日に開いた「こまる!市民の大集会」では市民から大学誘致で生じるさまざまな問題を訴える声が続出した。
 
 動物園ホールで開かれた集会には110人を超える市民が参加した。
 司会の実行委員会事務局の小林るみ子さんによるこれまでの取り組みの経過報告に続き、1万1098筆集まった関西学院に応募の取り下げを求める署名活動について山田和子さんが報告。夏休みに親子連れでにぎわう王子プール前ではプールを利用する子どもたちにも神戸市長に「プールをなくさないで」のメッセージ(市長への手紙)を送ることを呼びかけ、約200通が集まったことなどが紹介された。
 続いて、諸施設の利用者の声として用意されたスピーチが文書で紹介された(代読)。再整備計画ではプールをはじめ、サブグラウンド、相撲場、テニスコート(一部を除き)が廃止される。神戸市相撲連盟会長の山田高司さん、新日本スポーツ連盟兵庫テニス協議会、学校の水泳部監督として水泳指導に関わる市民らから、施設の廃止と、代替施設も十分に確保されないことで学校の部活動にも大きな支障が出ることなどが訴えられた。
 会場からのフリーのスピーチでは老若男女14人から発言が相次ぎ、プール使用の問題や動物園、環境への影響など、今後予想される”困る”実情や問題点が、神戸市長や市政の姿勢への批判を含めて続出した。
 また、再開発による公園の樹木の伐採や市民の憩いの場の縮小など同様の課題を抱えている運動体からの連帯メッセージも紹介された。神宮外苑再開発計画の見直しを求める、東京都に対する行政訴訟の原告団長のロッシェル・カップさんや明石公園の自然を次世代につなぐ会の松本誠さん、須磨水族園を考える会、(尼崎)小田南公園の池を愛する会からのものだ。
 集会の最後に、当面の行動として以下の3点が金丸正樹実行委員会事務局長から提起された。①関学への署名簿提出と計画説明会の開催要請(8月29日)、②神戸市・市長室への「市長への手紙」の提出(8月31日)、③神戸市・都市局への「申し入れ」提出(集会で出た声と要求を届ける)と懇談(9月4日)だ。