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被爆78年の夏
「原爆と人間」写真・絵画展
神戸市原爆被害者の会が今年も開く

2023/08/04
【写真説明】広島の高校生が被爆者の体験を聞いて描いた絵が多く展示された=8月4日、神戸市中央区
 
 被爆78年の夏、神戸市原爆被害者の会(立川重則会長)は今年も「原爆と人間」写真・絵画展を8月3日から8日までの期間、JR神戸駅地下のデュオこうべにあるデュオぎゃらりーで開いた。
 今年はタイトルに「絵画」が加わったように、昨年にひきつづき写真よりも絵画を中心にした展示となった。
 絵画は、広島市立基町高校の生徒と被爆体験証言者との共同制作による「原爆の絵」の一部。証言者の記憶に残る被爆時の光景を高校生が聞き取り絵にしたもので、何度も打ち合わせを重ねながら、約1年をかけて当時の惨状を克明に描き出している。この共同制作の取り組みは2007年度から始まったもので、「被爆者が高齢化するなか、被爆の実相を絵画として後世に残すこと、そして、絵の制作を通して、高校生が被爆者の思いを受け継ぎ、平和の尊さについて考えることを目的として行っている」(解説パネルより)ものだ。
 高校生が描いた絵は、写真とは異なる訴える力をもって、より生々しく当時の惨状が見る者に迫ってくる感がある。被爆した人々のさまざまな様子や動き、くらしの場面などをより近い視点と強い思いから描いて伝えているものが多いからだろうか。
 来場者には親子連れや若い人の姿も多く、外国人が核兵器禁止条約の批准を日本政府に求める署名をする姿もあった。