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関生支部への弾圧はね返せ
光榮・昌榮産業は労働委命令を履行せよ
神戸で「兵庫集会」とデモ  7.17

2023/07/17
【写真説明】猛暑の炎天下をデモ行進して弾圧の不当性を市民にアピール=7月17日、神戸市兵庫区
 
 連帯ユニオン関西地区生コン支部(略称:関生支部)にかけられた、労働組合つぶしをねらう大弾圧をはね返そうと、「関生弾圧粉砕!光榮・昌榮産業は労働委員会命令を守れ、履行せよ!」をスローガンに掲げた集会が7月17日、神戸市兵庫区の荒田公園で開かれた。3連休最後の日の午前10時からの炎天下での集会にもかかわらず120人余が参加し、熱い「兵庫集会」となった。
 神戸市北区にある光榮・昌榮産業での雇い止めをめぐって大阪府労働委員会は20年6月に不当労働行為を認定し救済命令を出しているにもかかわらず、同社は今なおその命令を履行していない(中労委で係争中)。
 集会では主催者を代表して、労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会から関生支部弾圧をめぐる近況報告が行われ、続いて雇止めにされた当該の2人の組合員から決意表明が行われた。それらを受け、地元の兵庫からは、ひょうごユニオンの岡崎委員長、全港湾神戸支部の碓氷委員長、兵庫県職労の土取書記長がそれぞれ連帯のあいさつを行った。
 その後、集会参加者は会場周辺をデモ行進し、関生支部への弾圧の不当性を市民に訴えた。
 2018年から始まった関生支部に対する不当弾圧は、いま、局面が大きく変わり始めている。21年12月、大阪高裁は「加茂生コン事件」の無罪判決を言い渡し、今年3月には「和歌山事件」と「タイヨー生コン事件」について逆転無罪判決を下した(検察は上告を断念)。有罪率99・9%の日本で、13件のうち3件の無罪判決が出され、生コン業界と警察・検察が仕組んだ労働組合つぶしの構図は明らかに破綻し始めている。
(進・司)