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子どもたちの地球を汚すな
原発いらないお話し会とパレード
12の賛同市民団体が主催

2023/07/09
【写真説明】(上)約130人が参加して木原壯林さんや吉本ひろ子さんの脱原発運動のお話を聞いた=7月9日、神戸市中央区
(下)集会後は楽しく明るくパレード=7月9日、神戸市中央区
 
 先の通常国会で岸田政権が「GX(グリーントランスフォーメーション)電源法」を成立させ、再び原発依存社会への回帰をめざす原子力政策の転換を図るなか、子どもたちに負(放射能)の遺産を残さないために、どうすれば原発に依存しない社会を目指せるか、多くの市民とともに原発について学び、考えようと7月9日、神戸市内で「子どもたちの地球を汚すな!原発いらないお話し会」と名付けられた集いが開かれた。主催したのは、脱原発運動に取り組む県内各地の市民団体や市民デモHYOGOなど12の賛同団体。
 約130人が参加した集いの冒頭、主催者を代表して「脱原発はりまアクション」の菅野逸雄さんがあいさつ。「この集いの開催にあたり、もっと幅広い人の参加をめざそう、もっと運動の改善や工夫で脱原発の流れを広げよう、と議論してきた」と集会の趣旨を訴えた。
 その後は、「原発は、なぜなくさなければならないか」と題した、「老朽原発うごかすな!実行委員会」の木原壯林さんの「お話」。木原さんは、原発のしくみや原発事故の深刻さを詳しく説明して、「原発は現在の科学技術では制御できないもの。なくさなければならない」と力説。さらに老朽原発のいっそうの危険性も強調し、自らが関わる「老朽原発うごかすな!実行委員会」の10年以上にわたる若狭と関西での活動についても詳しく報告した。若狭現地でのアメーバデモ、全国集会の開催、リレーデモなどだ。そして、今年の12月3日には大阪市内で「1万人集会」を開くことも報告して参加を呼びかけた。
 さらに、「脱原発明石・たこの会」の吉本ひろ子さんによる「多様な表現でホットな脱原発運動を創り出そう」と題した「お話」がつづいた。吉本さんは、運動を広げるには忍耐と対話力が大事だとして、原発問題を雑談で話せるかと参加者に問い、「一歩踏み出せば、できることは広がる」として、自らが無所属市民派として寝屋川市議に挑戦し、議員活動を行ってきた豊富な経験を紹介。まずは学ぶことからと提起し、「命を最優先にする政治」の大切さと、「大人は『民主主義の主権者』として政治に責任がある」ことを強調して話を締めくくった。
集会後、参加者は元町商店街を西から東に抜けるコースでパレードを行い、歌や楽器を鳴らし、手作りのプラカードなども掲げて脱原発を明るくアピールした。