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ノーモア尼崎事故
今年も「命と安全を守る集会」

2023/07/15
【写真説明】記念講演は「地域における鉄道の復権」と題して安藤陽さん(埼玉大学名誉教授)が行った=7月15日、尼崎市・小田南生涯学習プラザ
 
 営利優先のJRの経営体質を背景に、2005年4月25日に発生し、107人が亡くなったJR福知山線脱線事故―。2度とこんな事故があってはならないと、2006年から毎年ずっと(コロナ禍による中断はあったが)国労の有志組合員らを中心にした実行委員会の主催で「ノーモア尼崎事故 命と安全を守る集会」が開かれてきたが、今年も7月15日に尼崎市内で開かれ、約70人が参加した。
 集会は、東幹夫さん(国労)の司会で進められ、まず埼玉大学名誉教授の安藤陽さんが「地域における鉄道の復権―国鉄『分割・民営化』と新自由主義―」と題した記念講演を行い、鉄道をめぐる新自由主義的政策の批判的検証とともに、国民の権利としての交通権=基本的人権という視点から地域の鉄道の復権を問題提起した。
 国労大阪の藤原浩二さんは「変わらないJRの安全軽視体質」として、雪害への対策・対応の不備やホーム要員配置の不足などに見られるように、コロナ禍での赤字決算を機にJRが尼崎事故前の体質に回帰しているかのような状況を報告した。
 また、連帯アピールとして、リニア新幹線建設反対の取り組みや全日建関生支部、JHU(JAL被解雇者労働組合)からの闘争報告と支援要請も行われた。