【写真説明】防衛ジャーナリストの半田滋さんが岸田政権の安保政策の大転換を批判＝5月19日、丹波篠山市　
 
「日本は戦争をするのか〜集団的自衛権と敵基地攻撃能力」というテーマの講演会が5月19日、丹波篠山市民センターで開かれた。講師は、元東京新聞論説兼編集委員で防衛ジャーナリストの半田滋さん。「憲法たんば」「たんば憲法を生かす会」などでつくった半田滋さん講演会実行委員会が開いたもので、広く市民に参加を呼びかけ、90人が参加した。
　半田さんは、岸田政権の「安全保障政策の大転換」を従来の政府見解から検証し、「軍事力強化は東アジアに不安定化を呼び込む」「防衛力の抜本的強化に要する予算は5年後に4兆円不足する。次の総選挙後には全額増税（消費税2％アップ）でと言い出しかねない」「私たちは本当にその重い負担を引き受ける軍事力強化を望むのか。各種選挙に臨む姿勢が問われている」「敵基地攻撃能力を持ち対米支援するのは自滅の選択だ」「平和は軍事力でなく命がけの外交によって初めて実現する」などと講演。
　参加者からは、「知らない間に危険な事態がどんどん進んでいることに驚いた」「知らないうちに戦争への道筋ができてしまわないよう、国や政権の動きを注視したい」「戦争のない外交を貫くことが大切」などの感想が寄せられた。（川崎）