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李政美(い・じょんみ)
いのちをうたうコンサート
アイ女性会議ひょうごらが明石で開催

2023/05/12
【写真説明】澄み切った歌声で聴衆を魅了した李政美さん=5月12日、明石市

 「李政美(い・じょんみ)いのちをうたうコンサート」が5月12日、明石市の子午線ホールで開催され、約150人が参加した。
「イムジン河」「珍島アリラン」「ああ福島」「朝露」「序詩」「きみしにたまふことなかれ」「ありがとういのち」「京成線」など、どれもよく知られたメロディと李政美さんの澄み切った歌声は聴衆を魅了し、終了後はCDとサインを求める長い列ができた。「来てよかった」「あっという間だった」「癒された」「歌の素晴らしさだけではない、よかった」などの感想が聞かれた。
「ああ福島」の詩は、李政美さんの親友、武藤類子さんが書いたもの。この日、武藤さんも神戸に駆けつけ、舞台で花束贈呈を行った。
李政美さんの歌にはストレートな政治的なメッセージはないが、生きること、気持ちをつなぐこと、人を愛することについて真っ直ぐな気持ちがあふれている。ボーカルと一体になって曲の完成度を崇高なまでに高めているピアノ(竹田裕美子さん)とバイオリン(向島ゆり子さん)の力強さ、テクニックの見事さも舌を巻くものだった。
厳しい選挙結果を受けて暗い気持ちになっている中での開催で、参加者の数もさることながら、盛り上がるだろうかと心配が尽きることはなかったが、やってよかった。やっぱり前を向こうと励まされたコンサートだった。
   (門永三枝子)