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大幅賃上げ、均等待遇を
各地でメーデー集会

2023/05/01
【写真説明】(上)屋内で交流を行った「第6回はたらく仲間のメーデー」=5月1日、神戸市中央区、(下)雨の中の「MAYDAYあまがさき2023」=5月1日、尼崎市

 1886年5月1日、アメリカ・シカゴの労働者が8時間労働制を求めてストライキに立ち上がってから137年の今年、県内各地でメーデーが開かれた。
 連合系は4月29日の第94回兵庫県メーデー神戸中央大会に約8千人が参加したのをはじめ、連合兵庫の発表では県内15か所で約2万400人が参加した。
 このほか、5月1日、中央区文化センターで開かれた神戸地区労などによる第6回はたらく仲間のメーデーは屋内での交流集会。藤本浩神戸地区労議長はメーデーの意義を訴えるとともに、「今春闘では大企業の大幅賃上げの成果が言われているが、労働組合が闘い取ったものではなく、世界水準からすればまだまだ低い。新規労働者の離職率の増加や引きこもり問題など、困難な労働実態にも目を向けていく必要がある」と問題提起した。その後、グループに分かれて春闘の取り組みや職場実態で交流。「上司からのパワハラによる自死」、「労働組合を認めず解雇攻撃を繰り返す経営者」などの酷い実態も報告され、改めて共闘と支援の強化が確認された。
 同日、雨の中、出屋敷駅北緑地公園で開かれた尼崎地区労などの「MAYDAYあまがさき2023」には約80人が参加。酒井浩二・尼崎地区労議長のあいさつに始まり、大阪労働者弁護団からの連帯あいさつやJPネットひょうご、武庫川ユニオン阪神クリエート分会、連帯ユニオンからたたかいの報告が行われ、「世界の労働者と連帯し、平和と民主主義、働く者の権利確立に向けて闘う」との決意を示したメーデー宣言を採択した。
デモは雨のため中止となった。
(石上、上野)