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王子公園市民ミーティングⅥ
関学に応募取り下げ求める
署名運動や抗議集会の実施へ
実行委が緊急市民集会開く

2023/05/07
【写真説明】市民が意見を出しあった後はシンガーソングライターの矢谷トモヨシさんの「王子公園こわさんといて」の歌で閉会=5月7日、動物園ホール

 王子公園の再整備計画をめぐり、公園の縮小を伴う大学誘致を柱とする神戸市の基本方針案の撤回を求め、「王子公園の未来はみんなで決める」と取り組みを進めてきた「王子公園・市民ミーティング」実行委員会は5月7日、6回目となる集会「緊急市民集会」を灘区の動物園ホールで開いた。雨の中、約120人が参加した。
 4月28日までの応募申込受付期間で申し込みがあったのが学校法人・関西学院(以下、関学)の1者のみ。市の予定では今後、5月下旬までにプレゼンテーションが行われ、6月に優先交渉権者が決定・公表される。
こうした事態を受け、これまで応募予定登録をしていた関学とも懇談を重ねて市民の声を伝えるなどの取り組みを行ってきた同実行委員会が、今後の取り組みを進める意見交換のために急きょ集会を開いた。
 集会では、これまでの経過を司会の同実行委員会の小林るみ子前神戸市議が報告。続いて金丸正樹・同事務局長が、「関学の応募はあったが、これで終わりではない。今からが第2ステージで正念場だ。決して諦めずに長期戦を闘おう」と、関学に対する「応募取り下げを求める署名」(6月末まで)などの諸取り組みを提案した。このほか、再整備に抗議する市役所前集会とデモ、神戸市への申し入れ(6月1日)、連続市民セミナーの開催(第1回は6月10日)などの行動だ。
 提案を受け、会場からは賛同の意のほか、「大学誘致で公園の一部の切り売りを決定する都市計画審議会にも市民の意見を出していこう」などの提案もあり、大学誘致でない市民ビジョン実現のための行動を確認した。
 最後にシンガーソングライターの矢谷トモヨシさんが「王子公園こわさんといて」のオリジナルソングを披露。みんなで歌って集会を締めた。
(中村、上野)