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新社会党女性党員交流会

2023/01/18
「女性の貧困」の問題提起に学ぶ
新社会党が全国女性党員・党友交流会


 新社会党の第21回全国女性党員・党友交流会が昨年12月18日、東京の会場をキーステーションにオンラインで全国のサテライト会場と個人参加を結んで開かれた。
 午前中は、参院選を候補者としてたたかった岡崎彩子さんから選挙闘争を通じてつかんだ成果や教訓などの報告と全国各地からの報告があり、兵庫のサテライト会場からも県本部女性委員会の岡崎選挙への関わりや尼崎市長選挙での勝手連の取り組みの報告を行った。
 午後は、大谷恭子弁護士から「女性の貧困」というテーマで、若い女性の深刻な状況と居場所づくりについての問題提起を受けた。
女性のシェルターという保護のための施設があっても、そこに保護された女性は2度と保護を訴えたりしない。政府や行政担当者に人権感覚がなく、自由もないからだという。せっかく要求してきた女性のためのシェルターが役に立ってない実情が明らかにされた。
大谷さんは瀬戸内寂聴さんと「若草プロジェクト」を立ち上げ、性被害にさらされている少女たちのシェルターと居場所をつくる取り組みを進めている。「ライン相談」や「まちなか保健室」、「つながーる」(必要なものを必要な人に)、企業連携(応援団の応援団)など具体的な取り組みだ。
 大谷さんから明らかにされる女性の実態や思いなどから、日本の女性差別はどれほど深刻か、「風俗」と呼ばれる女性を取り込むシステムはどんなにすさまじいものか、家庭や学校、地域で孤立する女性たちがどれほど孤立しているかなどが浮き彫りにされ、「偏見」「女性差別」「虐待」の仕組みが放置されていることに改めて怒りを覚えた。 
公的支援が女性の人権を守るという仕組みに変えられることの必要性などが強調された。(小城)

【写真説明】東京の会場と全国のサテライト会場などをオンラインで結んで開かれた第21回全国女性党員・党友交流会=2022年12月18日、東京