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若者のひろば(2020年2月25日号)
2020/02/25
新社会党に感じる魅力
まずは簡単な自己紹介から。僕は兵庫県で活動する「ユニオンあしや」の組合員です。兵庫や大阪で主に学習会に参加しています。
僕のそれ以前の人生においても、何かと運動に縁がありました。まず、父が労働運動をしていた人で(他党派ですが)、家の本棚にある労働学校のテキストなどを、僕は中高生の頃から読んでいました。大学に入って学生運動と出会い(他党派ですが)、政治運動や学生自治会の経験をしました。卒業後は関西生コンの関連団体に就職し、2年半で辞めて、今度は某ユニオンで専従をして、それも2年で辞めて、今は38歳のフリーターです。
◇
僕にとって新社会党の魅力の一つは、社会主義革命を掲げる党だということです。資本主義が永遠には発展せず、恐慌や戦争で多くの人々を不幸にする社会制度であることは、マルクスの時代から変わっていません。共闘関係も必要だと思いますが、社民主義でも改良主義でもなく、真っ向から「革命」を掲げたほうが今の時代に輝くのではないかと思います。
もう一つの魅力は、労働運動を重視する党だということです。あくまで社会主義革命の主力部隊は労働組合なのだと思います。僕の浅はかな理解で言えば、労働者が社会を動かしている、だから労働者が団結すれば社会を変えられる、という単純明快な論理です。平和運動、人権運動、環境運動なども極めて重要であり、その分野で活動している人たちを心から尊敬していますが、労働運動と結合してこそ「人間解放」という共通の目的を実現できるのではないかと思います。
◇
さて、現在の話に移りますが、昨年から僕の地元の芦屋市では地労協をめぐる問題が起こっています。産経新聞出身の自民党議員が市議会において、芦屋地労協事務所が庁舎内にあること、市から補助金が出ていること、政治的課題に取り組んでいることなどを疑問視する発言を繰り返しているという問題です。
橋下による大阪市職の事務所退去問題もそうですが、僕は組合潰しに対して激烈な怒りを感じます。労働組合のおかげで今の自分があるという感謝があるからです。労働三権は、労働者階級の先輩方が血を流して勝ち取ってきた権利であり、そのおかげで僕を含む大勢の人たちが、それなりに人間らしい生活をできてきたのだと思います。
しかし一方で、それらの「既得権益」に慣れてしまい、日常的な組織戦が疎かになるのも運動の常ではないかと思います。労働運動や反戦運動が当然である社会ならば、今回のような問題は起こらないはずだからです。
僕はこの出来事を契機に、自分の愛する故郷の、自分を育ててくれた労働運動を守るため、芦屋地労協の問題に主体的に取り組んでいきたいと決意している次第です。
(西村 結生・38歳)
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まずは簡単な自己紹介から。僕は兵庫県で活動する「ユニオンあしや」の組合員です。兵庫や大阪で主に学習会に参加しています。
僕のそれ以前の人生においても、何かと運動に縁がありました。まず、父が労働運動をしていた人で(他党派ですが)、家の本棚にある労働学校のテキストなどを、僕は中高生の頃から読んでいました。大学に入って学生運動と出会い(他党派ですが)、政治運動や学生自治会の経験をしました。卒業後は関西生コンの関連団体に就職し、2年半で辞めて、今度は某ユニオンで専従をして、それも2年で辞めて、今は38歳のフリーターです。
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僕にとって新社会党の魅力の一つは、社会主義革命を掲げる党だということです。資本主義が永遠には発展せず、恐慌や戦争で多くの人々を不幸にする社会制度であることは、マルクスの時代から変わっていません。共闘関係も必要だと思いますが、社民主義でも改良主義でもなく、真っ向から「革命」を掲げたほうが今の時代に輝くのではないかと思います。
もう一つの魅力は、労働運動を重視する党だということです。あくまで社会主義革命の主力部隊は労働組合なのだと思います。僕の浅はかな理解で言えば、労働者が社会を動かしている、だから労働者が団結すれば社会を変えられる、という単純明快な論理です。平和運動、人権運動、環境運動なども極めて重要であり、その分野で活動している人たちを心から尊敬していますが、労働運動と結合してこそ「人間解放」という共通の目的を実現できるのではないかと思います。
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さて、現在の話に移りますが、昨年から僕の地元の芦屋市では地労協をめぐる問題が起こっています。産経新聞出身の自民党議員が市議会において、芦屋地労協事務所が庁舎内にあること、市から補助金が出ていること、政治的課題に取り組んでいることなどを疑問視する発言を繰り返しているという問題です。
橋下による大阪市職の事務所退去問題もそうですが、僕は組合潰しに対して激烈な怒りを感じます。労働組合のおかげで今の自分があるという感謝があるからです。労働三権は、労働者階級の先輩方が血を流して勝ち取ってきた権利であり、そのおかげで僕を含む大勢の人たちが、それなりに人間らしい生活をできてきたのだと思います。
しかし一方で、それらの「既得権益」に慣れてしまい、日常的な組織戦が疎かになるのも運動の常ではないかと思います。労働運動や反戦運動が当然である社会ならば、今回のような問題は起こらないはずだからです。
僕はこの出来事を契機に、自分の愛する故郷の、自分を育ててくれた労働運動を守るため、芦屋地労協の問題に主体的に取り組んでいきたいと決意している次第です。