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介護保険制度 街宣で問題点と改善を訴え
安心と笑顔の社会保障ネットワーク

2022/08/24
介護保険制度の改善をマイクで訴えチラシを配布=7月30日、神戸市北区・鈴蘭台駅前
 安心と笑顔の社会保障ネットワーク(略称・安心ネット)は7月30日、神鉄・鈴蘭台駅前で街頭宣伝行動に取り組んだ。
 今回は、小林るみ子神戸市議をはじめ世話人3人が介護保険制度などの問題点をマイクで訴えながら、制度改善に向けたチラシを市民に配布した。チラシの受け取りは比較的良く、気軽に話しかけてくる高齢者もいた。
 2000年度から始まった介護保険制度について、「高齢者の介護保険料は2倍になり、サービス利用時の負担も全員1割から所得の多い人は2割、3割へと増えたが、特養入所は要介護3以上に制限され、要支援1、2は介護保険からではなく自治体からのサービスに切り替えられた」と問題点を指摘した。
安心ネットが今年2月に神戸市に提出した制度改善の申し入れでは、「2040年には69万人の介護職が全国で不足すると言われているが、何よりも介護職の賃金引上げなど処遇改善が求められる。このままでは保険料を払ってもサービスが受けられなくなる」と説明し、「防衛費2倍化より介護など社会保障財源の大幅な拡充が必要だ」と強く訴えている。
 街頭宣伝を聞いていた市民からは「高齢だが、元気だから保険料が掛け捨てになっている。介護保険を解約したい」と、強制加入である介護保険制度の趣旨が理解できていない声も聞かれた。(菊地)