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投稿 コロナ感染者数および死亡者数に思う

2022/08/24
新型コロナウイルス感染者数、死亡者数
 新型コロナウイルス「第7派」の感染者の急拡大が続くなかで、数値的にもうすこし客観的な把握をしてもよいのでは、政府、自治体、新聞等マスコミさん!
具体的には、1万人あたりの感染者数、死亡者数の指数化、統一化をしなければ、「大都市は多いのは当たり前」、「田舎にも入り込んできた」、「家庭内感染の防止は難しい」などの感覚的認識で終わっているように思われる。
 全体の感染者数、死亡数を少し整理してみよう。例えば、死亡者数は、基本的には「あり」、「なし」の数なので、その傾向はわかりやすいと思う。東京が3・4人/万人、大阪(8月7日、読売新聞)。死亡者の数字が「多い」、「少ない」のかは個々人の判断、他の疾病との比較・関係もあるが、指数的には大阪は全国平均の2倍以上の死亡者がいることを示している。当然、重症、中症、軽症、症状なしというように、ピラミッド型に末広がりとなる、後遺症により働きつづけられない人も生まれてきている。
 ちなみに、8月7日の読売新聞朝刊の「主な国・地域での新型コロナウイルスの感染状況」によると、死亡者数は、アメリカ合衆国31・2人/万人、ヨーロパ各国17・3〜27・4人/万人、東南アジア4・4〜4・5人/万人であり、シンガポール、日本2・6〜2・7人/万人となっている。
 感染者数については、第1波以降から保健所等の検査態勢などの弱さからも、未受診者の残りや患者数の検査実施数など「あいまい化」が言われているが……。
◆行政上の無責任さ
 対応がワクチン接種しかないのが現実としてはがゆい。オミクロン対応のものは、2022年10月からで、“3年経って”ようやくである
開き直りともとれる経済優先、そして、その発言を行う首長の府県にかぎって死亡者数が他所より高いことは気にかかる。
◆公衆衛生、臨床的には
 従来の「3密」、手洗い、「マスク」程度からあまり前進していないのである(一方、手抜きは横行している)。
 治療法の改善、治療薬について安心させる「説明」が必要だ。これらの対応が第一義であって、国民の自己責任を求めることなどもってのほかである。医療科学に携わっているもののすることではない。(揖龍/K・T)