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ひょうご描き歩き131
旧來住家住宅
西脇市西脇
2022/08/10
西脇は、糸を先に染めてから織る先染め織物を特徴とする播州織で栄えた。江戸中期に京都西陣の織物技術が播州地域に伝わり、温暖な気候を利用して栽培されていた綿花を原材料に織物業が広がった。また、近くを流れる加古川や杉原川が染色に最も適した軟水であったことも好都合であった。当初は農家の農閑期の副業としての家内工業であったのが、明治に入り力織機が普及して急激に生産力が増強。日中戦争勃発前の最盛期には、人手不足から西日本の各地や朝鮮半島からも女工たちが動員されもした。その歴史を伝え、播州織のシャツやブラウス、ストールなどが展示販売されている播州織工房館が市役所近くにある。のこぎり屋根に黒板塀で、かつての織物工場がしのばれる。
その近くに、大正時代、地域の名士であった來住(きし)梅吉の私邸があり、公開されている。來住家は糸商を家業とし、広大な田畑や山林を有する豪農豪商として代々栄えた。国の登録有形文化財に登録されたこの住宅は、入手困難な高級用材を使い、高度な技術を駆使して造られている。中央に廊下を、その両側に客用と家族用の居室を配し、南には庭。
まちづくりの拠点施設として人々の憩いの場となっている。(嶋谷)
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その近くに、大正時代、地域の名士であった來住(きし)梅吉の私邸があり、公開されている。來住家は糸商を家業とし、広大な田畑や山林を有する豪農豪商として代々栄えた。国の登録有形文化財に登録されたこの住宅は、入手困難な高級用材を使い、高度な技術を駆使して造られている。中央に廊下を、その両側に客用と家族用の居室を配し、南には庭。
まちづくりの拠点施設として人々の憩いの場となっている。(嶋谷)