新社会兵庫ナウ

水脈(2022年8月10日号)

2022/08/10
 旧統一教会と自民党、政権との持ちつ持たれつの醜い関係が次々と明るみに出ている。兵庫県選出、岸田内閣の現閣僚もパーティ券を引き受けてもらっていた。何よりも安倍政権発足以降の教団と元首相やその派閥、また自民党議員との癒着関係がこれほど酷かったのか▼カルト集団の霊感商法や合同結婚式のことなどを思い出しながら、呆れかえり、怒り心頭に発する人も多い▼7月8日の銃撃事件はそれなりに衝撃的ではあったが、メディア等で銃撃が「民主主義への挑戦」と一括りにされる風潮には違和感があった。レイバーネットに紹介された翌9日付の小出裕章さんのコメントは、「多くの人が『民主主義社会では許されない蛮行』というが、私はその意見に与しない」。藤原辰史さんも、「たしかに、蛮行に違いない。……でも、この国には、そんな立派な民主主義が機能していましたか、と私は思う」(毎日新聞、7月28日)。安倍元首相自身が民主主義に挑戦、破壊してきた張本人ではないのかと思っている人は多いのだ▼政府は元首相の「国葬」を国会にも諮らずに決めた。だが、国葬に反対し、元首相がやってきたような政治ではない、まともな政治を求める声は日増しに強まっている。